コンサルタントを上手に活用する方法
2023年9月21日
株式会社Vコンサル 代表経営コンサルタント 野澤周永
1コンサルタントを上手に活用する方法
社員がモチベーションをもって働けるような組織を作り、安定的な売上と利益を確保し、社会に喜ばれる会社をつくりたいと、経営者ならだれでも思います。
しかし、企業とりわけ中小企業の場合、資源である人・もの・金・情報が十分といえないことも背景にあり、かつ、コロナ禍や円安、ウクライナ紛争などの世界情勢、物価高など様々な外部環境により、不安定な事業状況に置かれることが多いと言えます。
そんな時、限られた資源での事業運営を強いられていると、外部の「経営コンサルタントを活用できないかものか・・」と誰しも一度は考えたことがあります。
でも、うまく活用できず、費用対効果があがらなかったらどうしようと、悩むのが普通です。今日は、「経営コンサルタントを上手に活用して、会社の業績向上、経営力の向上」を達成する方法についてご説明いたします。
2.自社に合うコンサルタントの選び方
経営コンサルタントといっても、事業規模も専門分野も様々です。インターネットで検索しても正直どこが親身な指導をしてくれるのか、どこが自社にフィットし、費用対効果があがるのかはわかりません。
口コミに頼るのも良いのですが、今日であれば、まずはネットでやりたいキーワードで検索してみましょう。例えば、「売上向上、中小企業」「業務改善 コンサル」などです。
少なくとも、ネット広告欄を含めて、その分野が相対的に強いコンサルタントが検索できます。
次に、広告文などを頼りに、HPにアクセスしてみて、規模感や、事例などを確認して、2~3社チョイスしましょう。そして実際に問合せをしてみるのです。まずはレスポンスの良し悪しが一つの判断基準です。
コンサルですから、フットワークが悪いなどは論外で、実際に数社アポを取って、その対応や費用感、達成の方法などを比較します。
3.コンサルを生かすのは自社のマインド
「コンサルタントを高い費用で頼んだのに成果が出ない」と嘆く経営者の方の話を時々聞きます。
もちろん、コンサルの「指導力量が低かった」というケースもあります。それは、ミスチョイスをしたわけであり、ダメなコンサルなら契約条件に、初期段階での解約要件をきちんと盛り込んでおく必要があり、「効果が見込めなければ即解約できる」ことが大切です。
そして、一番大切なことは、コンサル指導を受ける自社のマインドです。「コンサルがはいったのだから、改善してくれる」といった他力本願な意識ではうまくいくはずがありません。
コンサルタントはあくまで、改善方法を提示してくれますが、改善そのものを行うのは、「自社」自身だと理解する必要があります。よくあるのは「変化を嫌う」ケースです。変わることはパワーがいります。変化を受け入れることから「改善」は生まれます。
4.コンサルタント活用で効果を出すまとめ
コンサル効果を出す方法をまとめます。
(1)今回改善したい専門分野を得意とするコンサルタントを「客観的な目で」選定すること。3社程度候補を選び、実際に会話してみて、自社に合いそうかどうかを見極めます。
(2)コンサルタントの目線が、「当社の改善」に注がれていること。フットワークがあり、現場重視の現実的な対応ができるコンサルタントを選ぶことです。
(3)コンサルを生かすのは「自社のマインド」だと自覚することです。結局は、自社の「課題解決」のために現状改善すべきことをきちんと変えていくことが必要です。そのためには、自分たちの課題と改善すべき点を正しく理解して、「変わることへの心理的な障壁を意識して乗り越えること」が重要です。
費用をかけてコンサルタントを依頼するのですから、結果は出したいのは当然です。効果を出す秘訣は「自社」自身にあるのです。